独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は30日、第3四半期(7~9月)の営業利益(特別損益除く)が35億1,100万ユーロとなり、前年同期比18.6%減少したと発表した。欧州連合(EU)で9月から導入された「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」の影響で売り上げが伸び悩んだ。
売上高は0.9%増の552億ユーロ。純利益は27億6,400万ユーロと大きく2.5倍超に伸びたものの、販売台数は3.6%減の254万8,000台だった。営業利益率は6.4%と、1.5ポイント低下している。
VWは通年について、世界的な経済の低迷により、業況もやや落ち込むとの見方を示した。WLTPの適用に加え、為替相場の変動やディーゼル問題なども今後の課題となるとした。
これを踏まえ、グループの売上高は前年から最大5%拡大すると予想。特別損益除く営業利益率については、グループ全体と乗用車部門が共に6.5~7.5%、商用車部門は5~6%になるとして従来の見通しを維持した。[EU規制][環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。