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ドイツ銀、65%減益 通年は4年ぶり黒字復帰へ

独金融最大手ドイツ銀行は24日、第3四半期(7~9月)の純利益が2億2,900万ユーロとなり、前年同期比65%減少したと発表した。引き続きトレーディングの不振が響いた。ただし同行は、コスト削減などにより通期では4年ぶりに黒字に転換するとの見通しを示した。

業務粗利益は9%減の61億7,500万ユーロ。税引き前利益は5億600万ユーロと46%減少した。コーポレート&投資銀行部門はトレーディング収入が15%落ち込んだことなどで62%の減益。プライベート・コマーシャルバンク部門とアセットマネジメント部門もそれぞれ37%、27%減少した。

貸倒引当金は9,000万ユーロと51%減少した。「バーゼル3」全面適用時の普通株式等ティア1レシオ(自己資本比率)は9月末時点で14%と、3カ月前から0.3ポイント上昇した。

同行は、4月に就任したクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)の下で従業員の削減を進めている。昨年末時点の9万7,500人を年内に9万3,000人、来年中には9万人まで減らす方針で、当期だけで約700人を削減して9月末時点では9万4,717人となった。年内にはポーランド事業の一部売却の完了により約1,400人を移管することもあり、目標を達成する見込みという。

■クラウド部門トップを英中銀から引き抜き

ドイツ銀行は、クラウド部門のトップに英中銀イングランド銀行のディー・ミトラ氏を引き抜いたと明らかにした。クラウドの活用を増やすことでIT(情報技術)関連費用を削減する計画の一環という。フィナンシャルタイムズが23日伝えた。

同行は、グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)事業内にクラウドプラットフォームを率いるポストを新たに設け、これにミトラ氏を就ける。これによりサービスやアプリケーションの独自サーバーからクラウドへの移管を加速させる。[労務]


関連国・地域: 英国ドイツポーランド
関連業種: 金融IT・通信マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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