英産業連盟(CBI)が23日発表した10月の製造業の業況調査によると、受注残高が「通常の水準を上回っている」と答えた企業の割合は21%となり、「下回っている」と答えた企業を6ポイント下回った。9月から5ポイント悪化し、2015年10月以降で最大の落ち込みを示している。
CBIは354社を対象に調査を実施。10月の受注残高は、輸出向けに限るとマイナス8ポイントで、前月のプラス21ポイントから大きく悪化している。
直近3カ月の生産高は「増えた」が「減った」を13ポイント上回り、前月から2ポイント上昇。向こう3カ月の生産見通しはマイナス3ポイントと、9月の19ポイントからマイナスに転じた。
CBIの経済部門を統括するレイン・ニュートンスミス氏は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が影響し、投資計画が縮小していると指摘。EUとの離脱交渉で十分な移行期間を確保し、企業に必要な猶予を与えることを優先すべきだと政府に呼び掛けている。
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