アイルランドの格安航空大手ライアンエアーは22日、上半期(4~9月)の純利益が12億ユーロとなり、前年同期比7%減少したと発表した。パイロットや客室乗務員によるストライキが相次いだほか、燃料コストの上昇が影響した。
売上高は8%増の47億9,000万ユーロ。乗客数は7,660万人と6%増えた。搭乗率は96%で1年前から横ばいだった。平均運賃は46ユーロ弱と3%低下。1座席当たりの平均コストは10%伸びた。燃料費を除くと7%上昇している。
同社は上半期について、付帯収入は大きく27%拡大したものの、燃料価格の上昇や従業員のスト、ストの影響を受けた乗客への払い戻しなどの対応コストが平均運賃を押し下げたとみる。下半期については、第3四半期の運賃が予想を下回る上、来年のイースター休暇が第4四半期にかからないことから、運賃が低下すると予想。また、通期の純利益は11億~12億ユーロになるとの見通しを維持した。
ライアンエアーは8月、墺ラウダモーション(LaudaMotion)の出資比率を75%に引き上げた。通期の乗客数は1億3,800万人と前年比6%増加すると予測。ラウダモーションの乗客数を含めると1億4,100万人に拡大する見込みだ。[労務]
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