独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は18日、旧式ディーゼル車からの買い替えで優遇策を提供すると発表した。政府が進める旧式ディーゼル車の乗り換え促進策を踏まえた措置。
対象となるのは、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ1」〜「ユーロ4」に準拠するディーゼル車の廃車手続きを行った上で、VWの新車に買い換える場合で、購入するモデルに応じて1,500〜8,000ユーロを割り引く。廃車にする旧式ディーゼル車のメーカーは問わない。
また、二酸化窒素(NO2)による大気汚染が深刻な14都市の在住者については、追加の優遇策も提供する。旧式ディーゼル車を「ユーロ5」または「ユーロ6」に準拠するモデルに買い換える際、中古車の下取り価格に500〜7,000ユーロのプレミアムを上乗せする計画だ。
ドイツ政府は先に、ミュンヘン、シュツットガルト、ケルン、ハンブルク、デュッセルドルフなど14都市で、旧式ディーゼル車の所有者に買い替え優遇策か車両の改修を提供することを決めた。買い替え優遇策では、VW以外にもダイムラーが新車1台当たり最大5,000ユーロ、BMWが6,000ユーロを割り引く意向を示している。一方、車両の改修制度は旧モデルに排ガスを低減するための装置を取り付けることを検討しているが、こちらは自動車メーカーの抵抗もあり、導入には時間がかかるとみられている。[環境ニュース][EU規制]
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