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欧州新車登録、31.2%増加 WLTP適用前モデルの値引きで

欧州自動車工業会(ACEA)は19日、8月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が113万4,288台となり、前年同月比31.2%増加したと発表した。8月は例年、販売台数が低迷するが、EUで新たに「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」が導入されたため、一部の自動車メーカーが適用前のモデルを値引きしたことが需要を刺激した。

軒並み前年を上回った主要5カ国では、スペインが48.7%、フランスが40%それぞれ大きく拡大。欧州最大市場のドイツは24.7%増加し、英国は23.1%伸びた。イタリアは9.5%増えている。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では117万1,760台と、1年前を29.8%上回った。

30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は39.3%伸び、「VW」ブランドに限ると44.4%増加した。グループの市場シェアは1年前の25.4%から27.2%に上昇した。

仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は17.1%増加。仏ルノーは56.4%増えた。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は38.9%、米フォードは16.6%のプラスとなった。

高級車は独BMWと印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)がそれぞれ5.7%、21.3%拡大した一方、独ダイムラーは4.2%減った。

日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が17.8%伸び、日産自動車は46.3%増加。ホンダも18.8%拡大している。韓国勢は現代自動車が34.6%増え、傘下の起亜は13.3%拡大した。

1~8月の累計登録台数は30カ国全体で1,118万1,738台と、1年前を5.9%上回っている。

■7月は10.5%増加

なおACEAは今回、7月のデータも併せて公表している。7月のEUの新車登録台数は10.5%増の127万7,074台。30カ国全体では131万3,857台とやはり10.1%増えた。


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関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

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