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トルコ中銀が大幅利上げ 政策金利を24%に=相場上昇

トルコ中央銀行は13日に開いた金融政策委員会(MPC)で、主要政策金利の1週間レポ金利を17.75%から24%に引き上げることを決めた。通貨リラの暴落を食い止める狙い。利上げの幅は市場予想を上回っている。

中銀は6月1日から1週間レポ金利を政策金利とし、同時に8%から16.5%への大幅な利上げを断行。しかし、リラの下落とインフレ過熱に歯止めがかからなかったため、6月11日には再度の利上げに踏み切り、金利を17.75%に引き上げた。ただ、エルドアン大統領はかねて利上げに反対しており、中銀は7月のMPCでは予想に反し金利の据え置きを決定。加えて、対米関係が悪化したこともあり、リラはさらに急落し、中銀は8月に流動性の供給を拡大するとともに、銀行間取引市場での翌日物借り入れに上限を復活させていた。

リラの対ドル相場は、年初から約38%下落している。これを背景に、7月のインフレ率は15.9%と、前月からさらに加速。中銀が目標とする5%を大幅に上回り、過去14年で最高を記録している。

中銀は今回、「物価安定に向けあらゆる手段をとり続ける」と強調。「インフレ見通しが大幅に改善するまで、金融引き締め策を断固として維持する」としている。ただ、エルドアン大統領はこの日の演説で、「高金利は搾取の手段で、インフレを招く」との持論をあらためて主張している。

なお、利上げの発表を受け、リラ相場は対ドルで一時5%上昇した。


関連国・地域: トルコ米国
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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