独自動車大手ダイムラーの高級車部門メルセデス・ベンツは4日、電気自動車(EV)ブランド「EQ」の第1弾となる完全電動型のスポーツタイプ多目的車(SUV)「EQC」を初公開した。航続距離は450キロメートル。独北部ブレーメン工場で来年に生産を開始する。100億ユーロを投じてEVモデルを拡充する戦略の一環で、米EV大手テスラ(Tesla)などに対抗する狙い。
「EQC」は、2016年のパリ・モーターショーで発表したコンセプトカー「ジェネレーションEQ」のスタイリングを踏襲。SUV「GLC」と車台の一部を共有するが、より流線型のスポーティーな車体となっている。2基の電気モーターによる4輪駆動で、最高時速は180キロメートル。5.1秒で時速100キロメートルまで加速する。バッテリーは10%から80%まで40分ほどで充電できる。
ダイムラーは2016年11月、EV開発に最大100億ユーロを投資すると発表。2025年までに10モデルのEVを開発する計画を示していた。
高級EV市場はこれまでテスラの独壇場だったが、ここへきて独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツカー部門ポルシェや高級車部門アウディ、インドの自動車大手タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の「ジャガー」ブランドも、完全電動型モデルの開発を進めている。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。