自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、8月の英国の新車登録台数が9万4,094台となり、前年同月比23.1%増加したと発表した。ディーゼル車は引き続き減少したものの、代替燃料車(AFV)とガソリン車が好調で、AFVの市場シェアは過去最高の水準を更新した。
8月は法人向けが2.5倍以上に増加。個人向けとフリート向けもそれぞれ23.3%、19.7%伸びている。燃料別ではガソリン車が39.1%増えた半面、ディーゼル車が7.7%減っている。電気自動車(EV)などAFVは88.7%拡大し、市場シェアは8%に上昇した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが24%減少。一方、インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーは45.6%伸び、姉妹ブランドのジャガーも2倍に増えた。
ドイツ勢は販売台数が最も多いフォルクスワーゲン(VW)が62.6%増加。高級車はBMWが30.2%、VW傘下のアウディが20.3%増えた。メルセデス・ベンツも2.7%増加。フランス車はプジョーが52.5%拡大したが、姉妹ブランドのシトロエンは13.1%減った。米フォードは21.4%伸びている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が32%増加。スズキは2.5倍近くに拡大し、三菱自動車とマツダもそれぞれ79.1%、31.4%伸びた。スバルも2倍超に増加している。一方、日産自動車は33.2%縮小した。韓国勢は現代自動車と傘下の起亜自動車がそれぞれ10.2%、16.1%のプラスとなった。
1~8月の累計登録台数は全体で157万1,986台と、1年前を4.2%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は8月について、「特にEVで好調ぶりが見られるのは良いものの、ナンバーパレートが切り替える9月を前にしているため、市場が拡大しているとは限らない」とコメント。また、排ガスを巡る規制の変更により一部の供給に支障が出たが、制度が消費者の信頼感向上や、燃料の種類にかかわらず個人のニーズに合った自動車購入につながると述べている。[環境ニュース]
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