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金融TSB、ペスターCEOが退任

TSBバンキング・グループは4日、ポール・ぺスター最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。4月に大規模なシステム障害が発生し、顧客の決済が一時不能となった責任をとる形となった。後任が決まるまで、非業務執行会長のリチャード・メディングス氏が業務執行会長を務める。

システム障害は新システムへの切り替え時に発生したもので、数週間にわたりオンラインバンキング・サービスが利用できなくなった。その後もITシステムの不調が続き、8月に入ってからも一時的に問題が起きるなどTSBに対する信頼が大きく損なわれた。

ペスターCEOに対しては、英下院財務委員会の議員からは辞任を求める声が出ていたが、同CEOは事態の完全な収拾に集中するとしてとどまっていた。TSBは7月に、システム障害による費用は1億7,640万ポンドに上り、今年上半期(1~6月)は税引き前利益が赤字に転落する見通しだと明らかにしている。

メディングス会長は、「ITシステムとサービスが大きく改善したため、ペスターCEOと取締役会は新CEOの指名に適した時期になったということで意見が一致した」と説明している。ペスター氏は2010年にロイズ・バンキング・グループに加わり、同行の傘下だったTSBを率いて2013年にはロイズから分離させ2014年には上場に導いた。2015年にはスペインの金融大手バンコ・サバデル(Sabadell)に身売りを決め、その傘下となっている。新システムはサバテルが構築したものだが、事前のテストが不十分だったとされている。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: 金融雇用・労務社会・事件

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