独2位の金融機関コメルツ銀行は7日、第2四半期(4~6月)の純利益が2億7,200万ユーロとなり、前年同期の6億4,000万ユーロの赤字から黒字に復帰したと発表した。1年前は人員整理に絡んで8億700万ユーロの引当金を計上しており、その反動が大きい。
資金運用収支は15.7%増の11億6,200万ユーロ。役務取引等利益は7億6,500万ユーロと、1.8%減った。
グループの業務純益は3億8,900万ユーロと、1年前から2倍強に拡大。うち個人・小規模事業顧客部門は20.4%増えたが、投資銀行業務を含む法人顧客部門は9.4%減った。一方、資産・資本回復(ACR)部門は1年前の8,200万ユーロの赤字から5,800万ユーロの黒字に復帰した。
「バーゼル3」全面適用時の普通株等ティア1レシオ(自己資本比率)は6月末時点で13%と、3カ月前から0.3ポイント低下した。
同行は通年について、グループ全体の業務粗利益は昨年を上回るものの、法人顧客部門は競争激化と利益率の低下により昨年を割り込む可能性を指摘。またコストが71億ユーロ程度と、当初予想の70億ユーロを上回るとの見通しを示した。これは技術への投資が続いているためだが、2020年には65億ユーロに抑える目標を維持した。
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