自動車製造取引業者協会(SMMT)は6日、7月の英国の新車登録台数が16万3,898台となり、前年同月比1.2%増加したと発表した。ディーゼル車は引き続き2桁減となったものの、代替燃料車(AFV)が順調で、AFVの市場シェアは過去最高の水準に達した。
7月は個人向けが0.1%増加。フリート向けは2.6%伸びている。一方、法人向けは10.2%縮小した。燃料別ではガソリン車が20.1%増えた半面、ディーゼル車は24.4%減っている。電気自動車(EV)などAFVは21%拡大し、市場シェアは6.5%に上昇した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが2.2%増加。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーは27%減った一方、姉妹ブランドのジャガーは1.6%伸びた。
ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)が18.9%増加。高級車はBMWが9.9%伸び、VW傘下のアウディも4.4%増えた。一方、メルセデス・ベンツは1.9%縮小した。フランス車はプジョーが14.4%拡大し、姉妹ブランドのシトロエンも7%増えた。半面、ルノーは11%落ち込んだ。販売台数が最も多い米フォードは5.4%減少している。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が3.5%増加。スズキは大きく61.9%伸び、三菱自動車とマツダもそれぞれ46.2%、1.8%拡大した。一方、日産自動車は35.5%減り、スバルは26.3%縮小している。韓国勢は現代自動車が3.6%のマイナスとなった半面、傘下の起亜自動車は3%伸びている。
1~7月の累計登録台数は全体で147万7,892台と、1年前を5.5%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は7月について、好天に恵まれたことや新モデルの販促などが奏功したと分析。また、英政府が7月に公表した道路輸送による大気汚染を軽減する戦略「ロード・トゥー・ゼロ(Road to Zero)」において、新たなディーゼル技術が重要な役割を担うとの認識を示したことから、向こう数カ月でより多くの消費者が、最新で安全な二酸化炭素(CO2)低排出技術の恩恵を受けることができると述べている。[環境ニュース]
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