欧州に熱波が押し寄せる中、ポルトガルやスペインでは週末にかけて40度を大きく超える猛烈な暑さを記録した。とりわけポルトガルでは、一部地域で最高気温が46度台に達し、山火事も発生。スペインでは猛暑が原因で死者が出ている。BBC電子版などが伝えた。
ポルトガル海洋気象庁(IPMA)によると、4日には国内16カ所で最高気温が45度超を観測。中でも中部サンタレン(Santarem)では、過去最高に迫る46.8度に達した。首都リスボンでは1943年の観測開始後で最高となる44度を記録。国内に96カ所ある公式観測地点のうち、73カ所で40度を超えた。
猛暑の影響で国内約30カ所で山火事が発生し、消防士ら1,600人以上が消火活動に当たっている。特に被害が大きかった南部アルガルベ(Algarve)地方のモンチケ(Monchique)山一帯では1,000ヘクタール以上が焼失し、9人が火傷などを負った。
一方、スペインでも山火事が発生したほか、南東部ムルシア(Murcia)とバルセロナでは猛暑の影響で3人が死亡。スペイン気象庁(AEMET)によると、ポルトガルとの国境に近い南西部エル・グラナド(El Granado)では最高気温が46.6度に達した。
ポルトガルの過去最高気温は2003年に記録した47.4度。スペインでは昨年に47.3度が観測された。欧州全体で見ると、ギリシャで1977年に観測された48度が最高となっている。[環境ニュース]
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