独ルフトハンザ航空は7月31日、第2四半期(4~6月)の純利益が7億3,400万ユーロとなり、前年同期比0.8%減少したと発表した。燃料価格の上昇や南欧での航空管制官のストライキによる影響が響いた。
売上高は0.4%減の92億9,800万ユーロ。うち旅客収入は73億7,100万ユーロと1年前を1.5%下回った。運航会社別に見ると、主力のルフトハンザ旅客部門が4.7%減の41億5,400万ユーロ。オーストリア航空は6%落ち込んだ半面、スイスインターナショナルは2.6%増加した。これら3社を合わせた「ネットワークエアラインズ」部門は3.7%の減収だった。一方、格安航空ユーロウイングスや買収したブリュッセル航空を含む「ユーロウイングス・グループ(旧:2地点間輸送部門)」は、1年前から4.9%伸びている。
グループの乗客数は10.8%増の3,833万2,000人となり、過去最高の水準を記録。乗客輸送実績は有償旅客キロ(RPK)換算で7.9%増えた。搭乗率は81.4%と、1年前から0.1ポイント上昇している。
EBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は9億8,200万ユーロと、3.4%縮小。これをベースとする利益率は10.6%と0.4ポイント悪化している。
同社は今年について、燃料コストが前年から8億5,000万ユーロほど上昇すると予想。これが本業の業績改善を相殺し、特別損益を除くEBITは前年をわずかに下回るとみる。また、1座席当たり収入が恒常為替レートベースで前年をやや上回る一方、燃料費を除く1座席当たりコストは約1%縮小するとの見通しを維持した。[M&A][労務]
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