英蘭資本の食品・家庭用品大手ユニリーバは19日、上半期(1~6月)の純利益が32億3,700万ユーロとなり、前年同期比2.4%減少したと発表した。ブラジルでのトラック運転手による11日間のストライキが響いたほか、為替差損が逆風となった。
売上高は263億5,200万ユーロと、継続事業・恒常為替レートベースで2.5%増えた。これを地域別に見ると、新興市場を含むその他の地域は6.1%拡大。欧州は0.2%のプラスを確保した。一方、米大陸は0.8%減少し、うち中南米は2.6%落ち込んだ。
事業別では、ホームケア部門とビューティー・パーソナルケア部門がそれぞれ3.5%、2.7%の増収。フード・リフレッシュメント部門は1.8%伸びた。
グループの営業利益(事業買収・売却や関連コスト、特別損益除く)は49億1,200万ユーロと0.3%減少。これをベースとする利益率は18.6%と、0.8ポイント改善した。
ポール・ポルマン最高経営責任者(CEO)は「当社の最大市場の1つであるブラジルでのストにもかかわらず、3事業部門で軒並み増収を実現した。これは強力なイノベーションと将来性のある市場での継続的な拡大に支えられたもの」と説明。通期については、売上高が継続事業・恒常為替レートベースで3~5%伸びると予想。営業利益率も改善するとの見方を示した。
なお、ユニリーバは併せて、7月2日付でスプレッド事業の売却を完了したことを明らかにしている。[労務]
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