• 印刷する

高速鉄道HS2の車両に応札 日立、ボンバルディアと共同で

日立製作所の英鉄道システム子会社、日立レールヨーロッパは4日、カナダのエンジニアリング大手ボンバルディアと共同で、英国の高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」向け高速車両に応札すると発表した。

HS2は2026年の開通を予定。英政府はロンドンとウエストミッドランズ州を結ぶ第1フェーズ向けに、最高時速360キロメートルの高速列車54編成以上の設計・製造・保守を発注する。契約額は27億5,000万ポンドで、正式な応札開始は今年後半、契約締結は2019年を予定。2020年代前半に第1弾の車両が完成する見込みだ。

日立とボンバルディアは今回、日立レールイタリア(旧アンサルドブレダ)が手掛けた高速車両「ETR1000」の実績や性能をアピール。日立はイングランド北東部ダラム近郊のニュートンエイクリフ(Newton Aycliffe)に、ボンバルディアはイングランド中部ダービー(Derby)にそれぞれ鉄道車両工場を擁しており、HS2の車両受注が地元の雇用や技術訓練、サプライチェーンに貢献すると強調した。

同政府は昨年11月、日立とボンバルディアに加え、仏重電大手アルストム、スペインの鉄道車両大手タルゴ(Talgo)、独総合電機大手シーメンスを車両発注の最終候補として公表。スカイニュースによると、スペインの鉄道車両大手CAFも競争を高める目的で候補に加えられたようだ。

英政府はこの日、HS2の東側路線の車両基地をイングランド北部リーズに建設すると発表した。24時間体制の保守機能を持たせ、最大125人の雇用を創出するとしている。[日本企業の動向][労務]

日立はHS2向けに車両納入を目指す(日立提供)

日立はHS2向けに車両納入を目指す(日立提供)


関連国・地域: 英国ドイツフランスイタリアスペインアジアカナダ
関連業種: 電機その他製造運輸サービスマクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英、増税で可処分所得が低下 生活水準の大幅改善は見込めず(01/06)

最低賃金労働者の雇用費、2千ポンド超上昇(01/06)

店舗の客足、12月は2.2%減=通年でも縮小(01/06)

EV電池のDGイノベート、上場廃止(01/06)

クリーンエネ、発電量の6割に=24年(01/06)

IoD企業景況感、12月は改善(01/06)

クリスマス贈り物、「欲しくない物」が2割(01/06)

高速鉄道HS2、計画見直し CEO「深刻な状況」=対応へ(01/03)

小売店の閉鎖数、1.3万店に=17万人が失職(01/03)

英業界団体、HVの30年販売禁止呼びかけ(01/03)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン