欧州自動車工業会(ACEA)は15日、5月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が139万8,913台となり、前年同月比0.8%増加したと発表した。1年前より稼働日が少なかったこともあり、伸びは前月の9.6%を大きく下回った。主要5カ国はドイツとイタリアが不振だったものの、それ以外は前年超えとなった。
主要5カ国では、スペインが7.2%増加。英国は3.4%、フランスは0.1%それぞれ伸びた。一方、欧州最大市場のドイツは5.8%縮小し、イタリアは2.8%のマイナスとなっている。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では144万2,643台と、1年前を0.6%上回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は3.7%増え、「VW」ブランドに限ると5.7%増加した。グループの市場シェアは25.2%と1年前から0.8ポイント拡大した。グループPSAの販売台数は大きく57.8%増加。米ゼネラルモーターズ(GM)から買収したオペルとボクソールは8万1,752台を売り上げている。仏ルノーは6.5%、米フォードは0.5%とそれぞれ伸びた。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は0.2%のプラスとなっている。
高級車は独BMWとダイムラーがそれぞれ6%、5.7%減少した半面、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)が5.7%増やした。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が4.2%増加し、ホンダは5.2%拡大。一方、日産自動車は15.7%縮小している。韓国勢は現代自動車が2.3%増え、傘下の起亜は3.4%伸びた。[日本企業の動向]
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