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スペインのラホイ首相、不信任案が可決

スペインの下院(定数350)は1日、ラホイ首相の不信任決議案を180対169の賛成多数で可決した。これに伴い、最大野党・社会労働党(PSOE)のペドロ・サンチェス党首が新首相に就任する見通し。PSOEは、与党・国民党(PP)内の汚職事件で同首相の元側近の有罪が確定したことを受け、不信任決議案を提出していた。

スペイン首相が不信任決議により交代するのは近代史上、初めて。ラホイ氏は2011年から首相を務めていた。同氏はこの日の演説で「首相就任時よりスペインの状態が改善したことを名誉に思う」と話した。

PSOEの下院での議席数は84議席に過ぎないが、北東部カタルーニャ自治州の独立を支持する政党や、極左政党ポデモス(Podemos)、バスク民族主義党(PNV)など少数政党の支持を結集し、不信任決議にこぎ着けた。中道新党シウダダノス(Ciudadanos)は、不信任案に反対していた。

サンチェス氏は元バスケットボール選手の経済学者で、2014年にPSOEの党首に就任。2015年の総選挙後にラホイ政権の信任を拒否し続け、政局を混迷させたとの批判を浴びていったん辞任したが、昨年に党首に返り咲いていた。

■カタルーニャ自治州の組閣に青信号

スペイン政府はこの日、不信任案の採決に先立ち、カタルーニャ自治州のトラ新首相による閣僚人事を承認した。これにより、昨年10月から続いていたスペイン政府による同自治州の直接統治にようやく幕引きのめどがついた。AFP通信が伝えた。

組閣人事を巡っては、トラ氏が先に提出した組閣案に、昨年の住民投票の実施に絡み身柄拘束中または国外逃亡中の人物が含まれていたことから、政府が拒否した経緯がある。これを受け、トラ氏はこうした背景のない候補者から成る閣僚名簿を再提出していた。スペイン政府は5月21日に、独立派で無所属のトラ自治州議会議員の首相就任を承認。同氏は独立派のジュンツ・パル・カタルーニャの支持を受けており、昨年10月に行われた住民投票の結果を尊重し、あくまでカタルーニャの独立を目指すとしている。


関連国・地域: スペイン
関連業種: 政治社会・事件

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