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ボーダフォン、CEO退任へ 在任10年間で事業再編に手腕

英携帯電話サービス大手ボーダフォンは15日、ビットリオ・コラオ最高経営責任者(CEO)が10月で退任すると発表した。同CEOは携帯電話業界で世界2位のグループを10年間にわたって率い、大型のM&A(企業の合併・買収)や投資を通じて事業構造の再編を指揮してきた。後任にはニック・リード最高財務責任者(CFO)が充てられる。

コラオCEOは米経営コンサルティング大手マッキンゼーでキャリアを積み、1996年にイタリアのオムニテルに入社して携帯電話業界に足を踏み入れた。2008年7月に現職に就いた後は、ボーダフォンを単なる消費者向けの携帯電話事業者から、モノのインターネット(IoT)分野における世界有数の企業へと変革してきた。

ボーダフォンはコラオ体制の下、独ケーブルテレビ(CATV)大手カーベル・ドイチュラントをはじめとする欧州事業の買収に絡み、2013年と2014年の2年間で約200億ドルの資金を投じた。その一方で、2014年には米ベライゾン・ワイヤレスの全保有株を合弁相手の米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに売却。1,300億ドルに上る売却益を得て、企業による1回当たりの配当としては過去最大規模の総額840億ドルを株主に還元するとともに、ネットワークやサービスへの投資と買収を進めた。

また同社は先に、米メディア大手リバティ・グローバルからドイツ、ハンガリー、ルーマニア、チェコの資産を184億ユーロで取得する内容の大型取引をまとめた。競争激化で業績不振に苦しむインド事業は、現地同業イデア・セルラーと統合することで合意した。ボーダフォンの携帯電話サービスの顧客数は、コラオCEOの在任期間中に2億6,900万人から5億3,600万人へとほぼ倍増している。

後任のリードCFOは長らく有力な後継候補と目されてきた人物で、10月1日付でCEO職を引き継ぐ。

■通期は黒字復帰

ボーダフォンは併せて、2018年3月期の純利益が27億8,800万ユーロとなり、前年同期の60億7,900万ユーロの赤字から黒字に復帰したと発表した。

売上高は事業買収・売却や為替変動の影響を除いた実質ベースで3.8%増の465億7,100万ユーロ。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)は147億3,700万ユーロと、実質11.8%拡大した。[労務][M&A]


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