欧州自動車工業会(ACEA)は18日、3月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が179万2,599台となり、前年同月比5.3%減少したと発表した。英国が2桁減に沈んだほか、ドイツとイタリアも1年前を下回った。
主要5カ国では、英国が大きく15.7%減少。イタリアが5.8%減り、ドイツが3.4%落ち込んだ。一方、フランスは2.2%、スペインは2.1%それぞれ増えた。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では183万6,960台と、1年前を5.2%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)はほぼ横ばいで、「VW」ブランドに限ると1.8%増加した。グループの市場シェアは1年前の21.4%から22.6%に拡大した。グループPSAの販売台数は大きく59.8%増加。米ゼネラルモーターズ(GM)から買収したオペルとボクソールは10万9,733台を売り上げている。半面、仏ルノーは3.2%減少。米フォードは14.6%のマイナスとなった。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は8%減っている。
高級車はダイムラーが2.7%縮小。一方、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は大きく21.8%落ち込み、独BMWは5.6%減少した。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が5.5%減らし、日産自動車は大きく16.3%落ち込んだ。一方、ホンダは11.9%増加している。韓国勢は現代自動車が3.3%増え、傘下の起亜は4.5%拡大した。[日本企業の動向]
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