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テスコ、通期は28%増益 事業の全面見直しが奏功

スーパー英最大手テスコは11日、2017/18年度(2月24日までの52週間)の営業利益(特別損益除く)が16億4,400万ポンドとなり、前期比28.4%増加したと発表した。デーブ・ルイス最高経営責任者(CEO)による事業の全面見直しが奏功し、足元の英国が好調だった。

売上高(ガソリン・VAT除く)は509億9,100万ポンドと、既存店・恒常為替レートベースで0.6%増加。うち英国・アイルランドは2.2%の増収を確保。一方、アジア(マレーシアとタイ)は9.4%、中欧は1.6%それぞれ縮小した。金融部門テスコ・バンクは3.9%増えた。

ルイスCEOは、「9四半期連続で成長している」とした上で、「消費者が質と価値の改善を認識し、より多くの人々が当社で買い物をすることを選択し、ブランド力がより強化されている」と述べた。また、下半期には営業利益率が3%に改善し、過去3年で純負債が60億ポンド近く縮小したことも強調した。

同社は併せて、英食品卸売最大手ブッカー・グループの買収手続きを完了したと発表した。ルイスCEOは、この合併によって生まれるシナジー効果や新たな成長を目指し、早急に行動に移していくとした。

テスコは昨年1月、総額37億ポンドでブッカーを買収することで合意。一方、双方の株主やテスコの取締役会からは取引額への不満や合併後の運営体制の混乱などを懸念する声も上がったが、先に両社の株主がこれを承認した。これにより、年商2,000億ポンドを誇る食品業界の巨大企業が誕生する。[M&A]


関連国・地域: 英国アジア欧州
関連業種: 食品・飲料金融天然資源小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済

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