自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、3月の英国の新車登録台数が47万4,069台となり、前年同月比15.7%減少したと発表した。ディーゼル車の落ち込みが加速し、12カ月連続のマイナス。減少幅は2月の2.8%から大幅に拡大している。
3月は個人向けとフリート向けがそれぞれ16.5%、15%減少。法人向けは14.3%落ち込んだ。燃料別ではガソリン車が0.5%のプラスを確保。一方、ディーゼル車は大きく37.2%減った。電気自動車(EV)など代替燃料車(AFV)は5.7%拡大し、市場シェアは5.1%に上昇した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが20.5%減少。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーは26.1%、姉妹ブランドのジャガーは29%それぞれ落ち込んだ。
ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)が4.2%減少。高級車はメルセデス・ベンツが7%、VW傘下のアウディが2.9%それぞれ減った。BMWは9.2%落ち込んだ。フランス車はルノーが23.6%のマイナス。プジョーは15%減らし、姉妹ブランドのシトロエンも30.3%減少した。販売台数が最も多い米フォードは30%縮小している。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が8%減少。日産自動車は33.5%落ち込んだ。スズキは24.8%、マツダは9.8%それぞれ減っている。一方、ホンダは2.2%増え、三菱自動車は14.9%拡大した。韓国勢は現代自動車が0.4%のプラスを確保した半面、傘下の起亜自動車は3.8%減っている。
1~3月の累計登録台数は全体で71万8,489台と、1年前を12.4%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、昨年3月に新車登録台数が急増した反動で、今年3月に落ち込むことは予想していたとした上で、過去数カ月の消費者信頼感と企業景況感が打撃を与えていると説明。燃料のタイプにかかわらずあらゆる技術が大気汚染の改善に貢献していることから、政府は新車購入を奨励する必要があると指摘した。[環境ニュース]
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