メルローズ、提示額引き上げ GKN獲得に向け最終案

エンジニアリング関連の英投資会社メルローズ(Melrose)・インダストリーズは12日、かねて買収を目指している英自動車・航空部品大手GKNへの提示額を、総額81億ポンドに引き上げたと発表した。これが最終案だとし、敵対的買収を成功させたい考えだが、GKN側はこの日夕、新たな提案をまたも拒否している。

メルローズは今回、GKN株1株当たり4.67ポンドを提示。これは最初に買収を打診した1月5日の前日終値に43%のプレミアムを上乗せした水準で、前営業日終値の4.35ポンドも上回っている。また、統合後の新会社への出資比率はGKNの株主が60%で、従来案の57%から引き上げられた。株式公開買い付け(TOB)は3月29日に締め切られる。

メルローズはGKN株主に宛てた声明で、同社が対抗措置として自動車部品を手掛ける主力のドライブライン部門を米自動車部品大手デーナ(Dana)と統合することで合意したことを挙げ、「デーナとの取引はデーナ株主と欧州連合(EU)、米国、中国の各当局の承認を必要とするなど、長期的かつ不確実な手続きを伴う」と指摘。TOBへの参加を訴えた。

GKNはこの最終案について「根本的に企業価値を過小評価している」と一蹴。メルローズの提示額は2017年通期の配当を含んでおり、実質的には4.46ポンド程度に過ぎないとしている。

メルローズはGKNへの買収提案を過去に2度拒否されたことを受け、敵対的買収に方針を転換し、GKN株主への直接的なアプローチを開始。GKNはこれに応じないよう株主に呼び掛け、2月には対抗手段として、非中核事業を手放し、向こう3年で計25億ポンドの現金を株主に還元する方針を示した。その後、3月に入ってデーナとの事業統合案が明らかにされた。

なお、欧州委員会は先に、メルローズのGKN買収計画を承認。メルローズの株主も既にこれを承認している。[M&A][EU規制]


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