独高級車大手BMWは8日、2017年の純利益が87億600万ユーロとなり、前年比26%増加したと発表した。米国の法人税率引き下げが追い風となった。売上高、販売台数とともに過去最高を更新した。
売上高は4.8%増の986億7,800万ユーロ。本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益)は98億8,000万ユーロと5.3%増加した。自動車に限ると78億6,300万ユーロと2.2%増え、金融サービスは0.5%伸びた。自動車の利益率は、EBITベースで8.9%と1年前から変化がない。
自動車の世界販売台数は4.1%増の246万3,526台。うち「BMW」が208万8,283台を売り上げ、4.2%増えた。英「ミニ」は3.2%のプラスだったが、「ロールス・ロイス」は大きく16.2%落ち込んだ。
販売台数を地域別に見ると、欧州は全ブランド合わせて0.9%増の110万1,760台。アジアは84万8,826台と13.6%増え、うち中国本土は15.1%伸びた。一方、米大陸は米国が振るわず2%減少した。
二輪車は世界全体で16万4,153台と、13.2%増えた。
BMWは今年について、世界販売台数はさらに増加すると予想。スポーツタイプ多目的車(SUV)「X3」の供給力の拡大や新モデルの投入により勢いは増すとし、販売台数の新記録を打ち立てる目標を掲げた。
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