電気自動車に注目集まる ジュネーブ・モーターショー

世界最大級の国際自動車見本市ジュネーブ・モーターショーが8日に開幕する。排ガス不正問題や環境意識の高まりを背景にディーゼル車への風当たりは厳しさを増しており、各社が公開する最新の電気自動車(EV)に注目が集まる。

VWのEVセダン「I.D. Vizzion」(同社提供)

VWのEVセダン「I.D. Vizzion」(同社提供)

毎年3月に開かれる同モーターショーは、欧州では1年で最初に開かれる大規模ショーだけに例年、各メーカーとも力が入る。独フォルクスワーゲン(VW)は今回、2020年に発売する同社初のEV限定モデル「I.D.」ファミリーのコンセプトセダン「I.D. Vizzion」を披露する。同セダンは米自動車技術者協会(SAE)が定める「レベル5」の自動運転機能や人工知能(AI)を搭載しており、音声やジェスチャーでの操作を可能とする。VWはクロスオーバー・スポーツタイプ多目的車(SUV)の「I.D. CROZZ」を2020年に、マイクロバス「I.D. BUZZ」を2022年にそれぞれ発売する方針で、「I.D. Vizzion」は2030年までの市場投入を見込む。

高級車では、英アストンマーティンが初のEVを「ラゴンダ」ブランドとして製造すると発表。2023年までに2モデルを発売する予定だ。また、英ジャガー・ランドローバー(JLR)はショーの開幕に先立ち、「ジャガー」ブランド初のEVモデル「Iペース」を公開している。

このほか、仏ルノーはプレス向け公開日の6日、都市部の相乗り向けモビリティーとして、EVかつ自動運転の“ロボット車両”「EZ-GO」をお披露目した。「レベル4」の自動運転機能を搭載し、さなぎ型の車両は全方向が見渡せるデザインとなっている。

ルノーのモビリティー車両「EZ-GO」(同社提供)

ルノーのモビリティー車両「EZ-GO」(同社提供)

■エーオンは日産と提携

独エネルギー最大手エーオンもこの日、日産自動車と戦略的提携を結ぶと明らかにした。両社はエレクトロモビリティー(eモビリティー)やEVのバッテリーに蓄積された電力を電力系統に供給する「ビークル・トゥー・グリッド(Vehicle to Grid、V2G)」技術などで協業する。

なおトヨタ自動車はショーの開幕に先立ち、欧州でディーゼル乗用車の販売を終了する方針を示した。今年以降に発売する新モデルへのディーゼルエンジンの搭載をやめる一方、商用車ではディーゼル車の販売を続ける。

88回目を迎える今年のジュネーブショーには180社が出展し、110モデルが初公開される。2日間のプレス向け公開の後、8日から18日まで一般公開され、70万人以上の来場が予想されている。

一方、1月に米ラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」や、2月にスペインのバルセロナで開催される世界最大規模の携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」に出展する自動車メーカーが増える中、仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の傘下に入った独オペルと英ボクソールはジュネーブショーから撤退している。[環境ニュース][日本企業の動向]


関連国・地域: 英国ドイツフランスEUスイスアジア米国
関連業種: 自動車・二輪車IT・通信電機電力・ガス・水道商業・サービス社会・事件

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