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スカイに新たな買収提案 コムキャスト、フォックスに対抗

米ケーブルテレビ(CATV)最大手のコムキャストは27日、英衛星放送大手スカイに買収案を提示したと発表した。スカイとは世界的なメディア王ルパート・マードック氏率いる米21世紀フォックスが残り株61%を取得することで合意しているが、これに対抗するものとなる。

コムキャストが提示した条件は1株当たり12.5ポンドと、21世紀フォックスの10.75ポンドを約16%上回る。スカイの企業価値を約221億ポンドと評価した格好だ。コムキャストのブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)はスカイを取得し、欧州での事業拡大の基盤とする考えを示した。

21世紀フォックスのスカイ買収を巡っては、英競争・市場局(CMA)が1月、メディアの多様性が失われる恐れがあり、公共の利益にならないとの暫定的判断を下した。CMAはスカイ・ニュースのスピンオフ(分離・上場)または売却などの是正措置がなければ、取引を阻止する方針。一方、21世紀フォックスは昨年12月、スカイ株39%を含めた資産の大半を米ウォルト・ディズニーに売却することで合意している。

コムキャストは50%超のスカイ株の取得を目指しており、これを達成できれば21世紀フォックスまたはウォルト・ディズニーと共同でスカイを保有する用意があることを明らかにしている。今回の提案は条件が21世紀フォックスを上回るだけでなく、競争上の問題でもリスクが低いため、スカイの株主にとっては魅力的とみられている。[M&A]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 金融メディア・娯楽マクロ・統計・その他経済

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