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金融RBS、10年ぶりに黒字復帰 引当金負担もコスト削減が奏功

英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は23日、2017年12月期の純利益が7億5,200万ポンドとなり、前期の69億5,500万ポンドの赤字から黒字に転換したと発表した。黒字復帰は10年ぶり。米国での住宅ローン担保証券(RMBS)の不適切販売を巡る訴訟に絡む引当金などが引き続き負担となったものの、コスト削減策が奏功したほか、旺盛な住宅ローン需要が寄与した。

業務粗利益は4.3%増の131億3,300万ポンド。うち収入の柱となる資金運用収支は89億8,700万ポンドと、3.2%増えた。業務純益は22億3,900万ポンドで、40億8,200万ポンドの赤字から黒字に転換した。

訴訟・罰金関連の引当金は米国を中心に12億8,500万ポンドと、1年前の58億6,800万ポンドから大きく縮小。事業再編コストは15億6,500万ポンドで、25.7%減った。RMBS関連の費用は累計で32億ポンドに達している。

「バーゼル3」全面適用時の普通株等ティア1レシオ(自己資本比率)は期末時点で15.9%と、1年前から2.5ポイント改善した。

同行はかねて、2017年も赤字を計上すると予測していたが、結果的に大きく外れた格好だ。一方、RMBSの不適切販売に絡む訴訟は終結しておらず、今年中の最終的な和解を見込んでいる。

RBSは2008年に公的資金の注入を受け、政府の出資比率は今も71%に上る。


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 金融建設・不動産マクロ・統計・その他経済社会・事件

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