独保険最大手のアリアンツは16日、第4四半期(2017年10~12月)の純利益が14億2,700万ユーロとなり、前年同期比22.3%減少したと発表した。米国の税制改革や地方銀行オルデンブルギッシェ・ランデスバンク(OLB)の売却による特別損失に加え、大規模な自然災害に伴う保険金支払いがかさんだ。
総収入は5.6%増の317億ユーロ。営業利益は27億6,000万ユーロと8%落ち込んだ。うち損保部門が9.6%、生保・健保部門は13.5%それぞれ減少。一方、資産運用部門は8.4%伸びている。
通期の純利益は68億300万ユーロと1年前から2.3%減少。総収入は1,261億ユーロ、営業利益は110億9,700万ユーロで、それぞれ3%、0.4%のプラスを確保した。
損保の収益性を示すコンバインド・レシオ(保険料収入に対する支出と請求額の割合)は期末時点で95.2%と、1年前から0.9ポイント上昇。保険会社の支払い能力を示す自己資本基準のソルベンシー・レシオは229%で、11ポイント改善した。運用資産額は6.4%増の1兆4,480億ユーロだった。
アリアンツは、今年の営業利益目標を106億~116億ユーロに設定している。
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