独自動車大手ダイムラーは1日、2017年12月期のEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)が146億8,200万ユーロとなり、前期比14%増加したと発表した。売上高・販売台数と併せ、過去最高を記録している。ただ今年については、新技術への投資により増益は見込めないとしている。
売上高は7%増の1,643億3,000万ユーロ。うち「メルセデス・ベンツ」と超小型車「スマート」を展開するメルセデス・ベンツ・カーズは6%伸ばした。純利益は全体で108億6,400万ユーロと、24%増えている。
グループの販売台数は327万3,933台と9%増加。うちメルセデス・ベンツ・カーズは8%増の237万3,527台だった。バンは12%増えて40万1,025台。トラックとバスはそれぞれ13%、9%拡大した。
研究開発(R&D)費は87億ユーロと15%増加。用地や工場、設備への投資も67億ユーロに上った。ダイムラーは、コネクテッドカー(つながる車)や自動運転、電動モデルといった技術開発や、それに伴う生産工程の改善に向け、今年はこうした投資をさらに増やす方針。その上で、売上高と販売台数はわずかに前年を上回るものの、EBITは前年並みになるとの見方を示した。
なお、世界の新車市場については今年は2%拡大すると予想している。
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