ロンドン・ヒースロー空港を運営するヒースロー(旧BAA)は11日、2017年の利用者数が7,798万9,000人となり、前年比3.1%増加したと発表した。発着機の大型化を背景に、過去最高を記録している。
地域別では、英国内が3.3%増加。欧州と北米はそれぞれ2.4%、1.1%拡大し、アジア・太平洋は4.5%増えている。中東は9.5%、南米は5.5%伸びた。アフリカは0.2%増を確保している。12月単月では、全体で1年前から2.8%増えて633万6,000人。
通年の貨物取扱量は169万8,445トンと10.2%増加した。特に欧州、米国、東アジア向けが好調だった。
騒音の影響については、過去11年で最小に達した。比較的騒音の小さい機体の使用を航空会社に促したことで、影響を受ける世帯数が15%減少したという。また、夜間の運航便数も32%減っている。
英運輸省は2016年10月、ロンドンの空港拡張計画を巡り、ヒースロー空港に第3滑走路を敷設する案を推すとの最終決定を下した。25年にわたる検討期間には、ガトウィック空港への新滑走路の敷設案も候補に挙がっていたが、通商を最も促進するとしてヒースロー空港に軍配が上がった。政府はこれに向けて意見公募手続きを再開している。[環境ニュース]
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