自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、12月の英国の新車登録台数が15万2,473台となり、前年同月比14.4%減少したと発表した。9カ月連続のマイナスで、個人購入と法人向け、フリートの3部門がいずれも落ち込んだ。通年の英国の自動車販売は過去6年で初の前年割れとなった。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが22.1%減少。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーは15.7%減り、姉妹ブランドのジャガーも20.3%落ち込んだ。
ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)が1.9%減少。高級車はメルセデス・ベンツが2%増加した一方、VW傘下のアウディは5.7%減り、BMWは10.6%縮小した。フランス車はルノーが47.3%と大きくマイナス。プジョーと姉妹ブランドのシトロエンはそれぞれ28.1%、17.8%落ち込んだ。販売台数が最も多い米フォードは25.1%落ち込んでいる。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が11.8%増加。三菱自動車15.9%、スズキは2.9%それぞれ増えた。半面、日産自動車は27%減り、マツダは25.7%落ち込んだ。ホンダは20.1%縮小した。韓国勢は現代自動車が10.7%減少し、傘下の起亜自動車も0.4%減っている。
通年の累計登録台数は254万617台と、1年前を5.7%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、企業景況感と消費者信頼感の悪化が販売台数に影響したと指摘。また、ディーゼル車規制に対する政府の煮え切らない姿勢が多くの人々に最新の低排出ディーゼル車の購入をためらわせているとした。しかし、2017年の新車登録台数が1年前を下回ったとはいえ、依然として高い水準にあると強調している。[環境ニュース][日本企業の動向]
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