英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は1日、国内支店網の4分の1に当たる259支店を閉鎖すると発表した。オンラインバンキングの普及により店舗での取引が減ったことが背景にあり、これに伴い約680人が整理される。
閉鎖するのは、RBSの支店62カ所と、傘下のナットウエストの支店197カ所。これにより、国内に残る支店数は744店舗となる。RBSは人員削減について「最小限にとどめる」とした上で、自主退職者を募る意向を示した。
同社の広報担当者は「より多くの顧客が日々の銀行取引をオンラインまたは携帯電話で行うことを選択している」と説明。「英国では2014年以降、支店を利用する顧客数が40%減少する一方、モバイル決済は73%増加した」と述べ、現在は500万人以上の顧客がモバイルバンキングアプリを使用していると指摘している。
RBSは3月にも、英国とアイルランドで計180支店を閉鎖し、約690人を削減する計画を発表。8月には、ロンドンのIT(情報技術)担当者を2020年までに880人整理する方針を示した。[労務]
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