欧州航空・防衛最大手エアバスは15日、米投資会社インディゴ・パートナーズから中距離向け旅客機「A320NEO」ファミリー430機を受注したと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国で開催中の航空宇宙関連の国際見本市、第15回ドバイ航空ショーで獲得したもので、取引額は495億ドル相当。1回の受注としては過去最大規模だ。
インディゴの購入機は最終契約を経て、同社が株主の格安航空会社4社に割り当てられる。うちハンガリーのウィズエアーは「A320NEO」72機と「A321NEO」74機、米フロンティア航空は合わせて134機、チリのジェットスマート(JetSMART)は計70機、メキシコのボラリス (Volaris)は計80機となっている。
インディゴは以前にも「A320NEO」ファミリー427機を購入。今回の取引で最大顧客の1社に浮上する。なお搭載エンジンの選定結果は後ほど公表される予定で、年内の最終契約を見込んでいる。
エアバスは他にも、UAE空軍とUAE防空軍から中型戦術輸送機「C295」5機を受注。納入開始は2018年10月以降を予定する。14日にはクウェートのワタニーヤ(Wataniya)航空と、「A320NEO」ファミリー25機の購入で覚書(MOU)を締結した。
また、UAEのシャールジャ首長国を本拠とする格安航空会社エア・アラビアは13日、「A321NEO」6機を巡り米航空機リース会社エア・リース・コーポレーションと契約を結んだ。リース期間は8年間で、取引額は27億9,000万ドル相当。
BBC電子版などによると、かねて取り沙汰されているエミレーツ航空からの超大型機「A380」の受注については、現在も交渉中という。取引が実現した場合、20機で87億ドル相当、36機で157億ドル相当に達する。
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