• 印刷する

旧車に「Tチャージ」を導入 大気汚染の改善に向け=ロンドン

ロンドンのサディク・カーン市長は23日、都心部に乗り入れる汚染物質排出量の多い旧年式の車に1日10ポンドを課す排出サーチャージ(Tチャージ)制度を開始した。市内の大気汚染の改善に向けた措置で、2006年以前に新車登録された自動車の大半が対象。大気汚染対策としては世界で最も厳格な基準となる。

Tチャージが課されるのは、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ4」に適合していないディーゼル車とガソリン車で、平日の午前7時~午後6時に既存の渋滞税(通行料)に上乗せする形で課金される。渋滞税は11.5ポンドのため、Tチャージを合わせた支払額は1日当たり21.5ポンドとなる。1カ月当たり最大3万4,000台が影響を受ける見通しだ。

カーン市長は昨年10月、Tチャージの導入案を発表。さらに今年4月には、これに置き換わるものとして、2019年4月8日から都心部に乗り入れる車両に厳しい通行料を課す「超低排出区域(ULEZ)」を導入することを決定した。

ULEZは、EUの排ガス基準「ユーロ4」に対応していないガソリン車と、「ユーロ6」に対応していないディーゼル車が対象。これに該当する場合、乗用車や小型商用車、二輪車は曜日や時間帯を問わず1日当たり12.5ポンド、大型のバスやトラックは100ポンドが課される。Tチャージと同様、渋滞税に上乗せする形で課金され、乗用車の場合、合計支払額は1日につき24ポンドとなる予定。[環境ニュース][EU規制]


関連国・地域: 英国EU
関連業種: 自動車・二輪車運輸マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

中国大使館計画、3度目延期 スターマー首相の訪中に影響も(12/04)

英金融当局、ESG格付け機関の新規制発表(12/04)

ハーバー・エナジー、北海で100人削減へ(12/04)

世界経済、26年は2.9%拡大=OECD(12/04)

金融HSBC、新会長にネルソン氏を指名(12/04)

カタール、セインズベリー株4%売却へ(12/04)

英総合PMI、11月は低下=確定値(12/04)

住宅ローン承認件数、10月は減少(12/04)

ホルシム、英独仏のリサイクル建材社を買収(12/03)

<特別寄稿>25年英国予算、法人税据え置き 個人向け増税と「ステルス調整」が日系企業環境を左右(12/03)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン