モナーク航空が経営破綻 過去最大規模、国外で11万人足止め

英民間航空局(CAA)は2日、格安航空・チャーター便のモナーク・エアラインズが管財人の管理下に入り、営業を停止したと発表した。破綻した英国の航空会社としては過去最大で、既に予約した利用者など数十万人に影響が及ぶとみられている。

管財人の管理下に入った英国5位のモナーク・エアラインズ(同社提供)

管財人の管理下に入った英国5位のモナーク・エアラインズ(同社提供)

BBC電子版によると、モナークは機体が全て駐留している状態の2日午前4時(現地時間)に管財人の管理下に入ることを決定。同社は、CAAとパッケージ旅行の販売ライセンスの更新を巡り最終協議を行っていたが、認められなかった。これにより、予約30万件が急きょ取り消しとなり、同社のフライトで英国へ帰国する予定だった利用者11万人が国外で立ち往生。予約済みの75万人にも影響が出る見込みだ。

国外からの帰国便がキャンセルとなった利用客には、15日まで無料でフライトが提供される。こうした人々はスペインやポルトガル、イタリア、ギリシャなどを含む少なくとも11カ国に分散している。CAAは政府の要請を受け、30機以上をチャーターして対応する方針で、33空港にチャーター便を飛ばすとしている。

モナークは1967年の設立。ロンドン北郊のルートン空港をハブ(運航拠点)とし、主にリゾート向け路線を運航する。英国5位の航空会社で、2,100人を雇用している。2014年には業績悪化を受けて英投資会社のグレイブル(Graybull)・キャピタルに身売りした。2016年10月通期は乗客数が前年比14%増加したものの、売上高は約1億ポンド減少し、2億9,100万ポンドの赤字を計上していた。

アンドリュー・スワッフィールド最高経営責任者(CEO)は破綻について、エジプトやチュニジアでのテロ発生、トルコ市場の不振などが「根源的な原因」と説明。欧州の短距離路線市場で価格競争が激化していることや、燃料費の高騰なども逆風となっていた。[労務]


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