• 印刷する

ダイソン、EV開発へ 2020年までに生産開始

英家電大手ダイソンは、電気自動車(EV)の開発に20億ポンドを投じ、2020年までに生産を開始すると発表した。既に多くの競合がひしめく分野だが、同社のEVは「根本的に異なる」ものになるという。創業者のジェームズ・ダイソン氏の話として、ロイター通信などが伝えた。

ダイソンはEV開発に10億ポンド、「全固体電池」の開発に10億ポンドをそれぞれ投資する。全固体電池は電解質に固体を用いるもので、EVの動力源として主流となっているリチウムイオン電池(LIB)に代わると期待されている。小型で効率性が高いほか、充電速度が速く、再利用も容易なのが特長。トヨタ自動車も全固体電池の開発に取り組んでおり、2020年までの搭載を目指している。

ダイソンは約400人の技術者で開発チームを構成。本拠を置くイングランド南西部ウィルトシャー州のマルムズベリー(Malmesbury)で、既に2年半にわたって水面下でプロジェクトを進めている。全固体電池については、2015年に買収した米電池子会社サクティ3(Sakti3)と別のグループがそれぞれのアプローチで開発を競っている。また、同社は英高級車メーカーのアストンマーティンの幹部を引き抜いたほか、政府からバッテリー研究向けに1,600万ポンドの支援を取り付けている。

EV分野は、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)やダイムラー、トヨタ、米テスラなどがしのぎを削っている。ダイソン氏は、「他社と似たようなことをするのは意味がない」とした上で、ダイソンが開発を目指すEVは「スポーツカーでもなく、廉価版でもない」と述べた。[環境ニュース][日本企業の動向][労務]


関連国・地域: 英国ドイツアジア米国
関連業種: 自動車・二輪車電機その他製造マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英米、貿易協定の締結を発表 輸出車関税10%に=年10万台(05/09)

R・ロイス、イスタンブール空港に整備拠点(05/09)

英中銀、4.25%に利下げ=見通し困難を強調(05/09)

Bスチール、182人を新規雇用=生産拡大で(05/09)

政府系基金、S・パワーの送電網刷新を支援(05/09)

ボノビア、新CEOにボーダフォンCFO(05/09)

ハーバー・エナジー、250人の人員削減(05/09)

ヒースロー停電、いまだ原因不明=中間報告(05/09)

英米、貿易交渉で合意間近か 低関税枠で最終調整=政府関係者(05/08)

ドローンのテックエバー、ユニコーン企業に(05/08)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン