英国を「Aa2」に格下げ EU離脱が悪影響=米ムーディーズ

米信用格付け大手ムーディーズ・ インベスターズ・サービスは、英国の長期国債の格付けを「Aa1」から「Aa2」に1段階引き下げた。同国の財政見通しが芳しくないほか、欧州連合(EU)離脱が経済成長に悪影響を及ぼす可能性が高いため。一方、格付け見通しは「ネガティブ」から「安定的」に変更している。

ムーディーズは今後、英国の財政が経済の低迷などで弱体化すると予想。過去7年の緊縮財政の結果、保健医療や高齢者・障害者ケアへの支出拡大の政治的・社会的な圧力が高まっていると指摘した。この結果、歳入が歳出の拡大に追いつかなくなると分析している。

また、EU離脱に伴うEU単一市場と関税同盟からの脱却が、英国の中期的な経済見通しにマイナスに働くとみる。英政府がブレグジットの悪影響を大きく緩和する自由貿易協定を確保できる保証はない上、貿易交渉が数年に及ぶ可能性があり、企業にとっては先行き不透明感が長引くとした。また、6月の総選挙でメイ首相率いる与党・保守党が過半数を維持できなかったことも、今後の経済政策の方向性をあいまいにしていると指摘している。

英国の2017年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)は前期比0.3%増加。第1四半期の0.2%から伸びがわずかに加速したものの、2016年第4四半期の0.7%増からは大きく減速している。


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