オランダ国民の購買力の伸びが2007年以降で最高に達している。オランダ政府統計局(CBS)によると、2016年の平均購買力は前年比2.7%上昇した。一方で、国民の3人に1人が購買力の低下を感じている現状も浮き彫りになった。NLタイムズが伝えた。
CBSによると、購買力の伸びは債務救済策や、団体協約による統一賃金が平均1.8%上昇したことが理由。他方で、インフレ率が0.3%となったことが幾分歯止めをかけたともみている。
就業者の平均購買力は4.9%上昇し、過去15年間で最高だった。ただ、就業者の28%は、勤務時間が減少したため購買力が下がったと回答した。
自営業者の平均購買力は、1.8%上昇したものの、自営業者間の格差は拡大。2割の人は少なくとも12.5%低下したと答えた半面、別の2割は18%かそれ以上に上昇したと回答した。
年金受給者の購買力は、平均0.9%上昇。高齢者割引の増加などが理由として挙げられる。ひとり親家庭は3.4%、両親と子供のいる家庭は5%それぞれ上昇した。
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