アイルランドの格安航空大手ライアンエアーは15日、向こう6週間で最大2,100便をキャンセルすると発表した。1日平均40~50便が欠航する計算で、パイロットや客室乗務員の休暇スケジュールの調整ミスのほか、航空管制の処理能力不足による遅延、ストライキなどを理由に挙げている。
これを受け、17日は82便がキャンセルされた。18日は56便、19日は55便、20日は53便がそれぞれ欠航する予定で、6週間で最大28万5,000人に影響が出る見込み。顧客には直接連絡が来るほか、オンラインでも欠航便を確認でき、他便への振り替えもしくは返金を受けられる。ライアンエアーは「欠航便は全体の2%以下」とするが、予定変更を余儀なくされた利用客からは怒りが噴出している。
ライアンエアーは来年1月から、休暇年度を従来の4月開始から1月開始に変更する。現在は移行期間中で、夏季休暇シーズン後の9月以降に休暇を取得する従業員が増えたことが、スケジュールの調整ミスにつながった。また、英独西の航空管制の処理能力不足、フランスの航空管制スト、悪天候を背景に、定時運航率は過去2週間で80%以下に落ち込んだと説明。定時運航率を90%に回復させることが目的と弁明した。[労務]
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