アイスランドのベネディクトソン首相は、解散総選挙を実施すると発表した。連立政権の一角を担う「明るい未来」が、最大与党・独立党の「背信行為」を理由に政権を離脱したため。ロイター通信が報じた。
発端となったのは、首相の父親を巡るスキャンダル。児童に対する性犯罪で有罪となった旧友の犯罪歴を抹消するため、推薦状を書いていた事実が判明し、首相率いる独立党が隠ぺいを図ったことに「明るい未来」が反発した。
これにより、今年1月に両党と復活党の3党合意で誕生した連立政権は9カ月足らずで崩壊。アイスランド史上最も短命な政権に終わる。同国の解散総選挙は過去1年足らずで2度目。前政権は「パナマ文書」問題を巡るスキャンダルで退陣に追い込まれている。
ベネディクトソン首相は総選挙を11月に実施する意向。来年の予算成立を待たずに議会を解散する格好だ。
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