破産申請した独2位の航空会社エアベルリンは13日、パイロット約150人が集団で体調不良を訴えたため、32便をキャンセルした。同社から機体と乗務員をリースしているルフトハンザ航空傘下の格安航空ユーロウイングスの短距離路線にも、一部影響が出た。ロイター通信が伝えた。
エアベルリンは前日にもパイロット約200人が体調不良を訴え、約100便を欠航。これらは今後の人員整理に反対するための山猫ストライキとみられている。同社は現在、引受先を募っているが、こうした欠航が会社の存続を脅かし、事業の閉鎖につながりかねないと懸念を示した。
エアベルリンは破産申請したため、キャンセル便の補償を行っていない。顧客センターは、対象便の予約者に対して代替便を自己負担で購入するよう促している。
エアベルリンの資産取得を巡っては、入札期限が9月15日に設定されている。ルフトハンザが大部分を買い取る最有力候補とみられており、早ければ21日にも決定が下される見通し。
他に英旅行大手トーマス・クック傘下の独コンドル航空が応札に向け動いているほか、英格安航空大手イージージェットは最大40機の取得を目指しているとみられる。また、航空業界の独実業家ハンスルドルフ・ウェアル氏は先に、同氏が率いる投資会社イントロ(INTRO)グループを通して、エアベルリンを5億ユーロで買い取ると提案したことを明らかにした。[労務][M&A]
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