プラハ市は、歴史的建造物の残る中心街全域で屋外での飲酒を禁止する制度の導入を検討している。市議会は近く、改正案について議論する予定だ。プラハTVが11日伝えた。
飲酒禁止制度は一部道路で既に導入されていたが、全域では初めて。背景には、チェコで飲食店での全面禁煙法が施行されたことがある。アルコール飲料とたばこをたしなむ人の居場所が屋外に限定されたため、騒音などへの苦情が増加しているという。なお、レストランやバーが設けるフェンス付きの屋外スペースは、飲酒禁止の対象には含まれない。
プラハ1区と2区はこの動きを歓迎している。ただ、チェコ海賊党の議員は「規制は既に厳しすぎる」と反論。対象地域を縮小する半面、該当場所での規制徹底を呼び掛けている。
キリンビールの世界主要国のビール消費量統計(2015年版)によると、チェコの1人当たりのビール消費量は年間142.4リットル。23年連続で世界首位を維持しており、観光客による消費も記録に一役買ってるという。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。