高級ブランド「イヴ・サンローラン(YSL)」の共同設立者で、2008年に死去したサンローラン氏の公私にわたるパートナーとして知られた実業家のピエール・ベルジェ氏が8日、死去した。長い闘病生活の末、仏南部サンレミドプロバンスの自宅で息を引き取った。享年86歳。BBC電子版が伝えた。
ベルジェ氏は1961年、サンローラン氏と共にYSLを設立。優れたビジネス手腕でYSLを世界有数のブランドに育てた。両氏は1990年代にYSLを売却し、16億ドル以上を手にした。私生活面では1976年にパートナーシップを解消したものの、その後も生涯にわたり友人関係を維持した。ベルジェ氏は今秋、パリとモロッコのマラケシュでイブ・サンローラン美術館を開設する予定だった。
同氏は、2010年に仏紙ルモンドを買収した実業家グループの1人としても知られる。また、同性愛者の権利保護やエイズの治療・研究の支援活動にも精力的に取り組んだ。
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