欧州で最も人気が高い海外赴任先はポルトガル――。世界全体では昨年の28位から急上昇し、今年は5位に付けた。ドイツの調査会社インター・ネーションズの最新報告書「エクスパット・インサイダー」で明らかになった。
4回目となる今回は、世界188カ国・地域に住む1万2,519人の駐在員を対象に、2月20日~3月8日に実施。生活の質や慣れやすさ、労働環境、家庭生活、個人財政といった指標に関わる43項目を7点満点で評価し、総合結果をランキング形式で表した。
ポルトガルは昨年から生活の質が大きく改善し、同項目で最高得点を獲得。国民のフレンドリーさと歓迎的な態度でもトップとなったほか、慣れやすさで4位に付けた。政治的安定も大幅に上向き、安全・治安の順位向上に貢献した。
全体ではバーレーンが首位。慣れやすさで最高得点を記録したほか、国民の英語力の高さも評価された。2位のコスタリカは友達の作りやすさが際立った。3位のメキシコは4年連続のトップ5入り。慣れやすさと個人財政、生活費の3項目で高得点を獲得した。
欧州勢に目を向けると、マルタが7位(昨年は2位)に付け、これに10位のスペイン(14位)、11位のチェコ(10位)が続いた。その他の主要国ではドイツが23位(17位)、フランスが38位(41位)、英国が54位(33位)、イタリアが60位(59位)となっている。
日本は昨年の29位から40位に順位を落とした。
世界最下位はギリシャで、個人財政と家庭生活を問題視する向きが多かった。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。