• 印刷する

アストンマーティン、対日投資を強化 最大5億ポンド=開発拠点も新設

英高級車メーカーのアストンマーティンは29日、日本での販売強化に向け、向こう5年間に最大5億ポンドを投資する計画を明らかにした。メイ英首相に同伴して日本を訪問中のアンドリュー・パーマー会長兼最高経営責任者(CEO)が発表した。

それによると、アストンマーティンは新たなスポーツカーや、同社が初めて手掛けるスポーツ多目的車(SUV)の投入で、日本への輸出高を年間4億ポンド超に引き上げる予定。併せて、ブリヂストンやデンソー、矢崎総業といった日本のサプライヤーから計7,000万ポンド超相当の部品を調達する計画だ。また、来年にもアジア市場向けの製品開発拠点「メタ・テクノロジー&ラグジュアリー・アクセレレーター」を日本に開設する。さらに、東京のグローバル・ブランド・センターと新たな日本本社に投資するとともに、ディーラー網の拡充を進める方針という。

メイ首相は「欧州連合(EU)からの離脱準備を進めるに当たり、既存の友好国との提携を生かすことは必要不可欠」とコメント。アストンマーティンの計画については、「ウェスト・ミッドランズのゲイドン(Gaydon)工場と、ウェールズのセントアサン(St Athan)工場の雇用維持につながるほか、日本との新たな事業機会が創出される可能性もある」と歓迎している。

一方、パーマーCEOは、「日本は世界で2番目に大きい高級車市場で、アストンマーティンの今後の事業計画の鍵となる国」と説明。2022年までに、日本を同社の主力市場の5位以内に引き上げたい考えだ。

アストンマーティンの自動車の8割以上は輸出向け。米国とアジアでの需要増を背景に、輸出は更に拡大する見通しという。[日本企業の動向][労務]


関連国・地域: 英国EUアジア米国
関連業種: 自動車・二輪車その他製造小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済雇用・労務政治

その他記事

すべての文頭を開く

英米、貿易協定の締結を発表 輸出車関税10%に=年10万台(05/09)

R・ロイス、イスタンブール空港に整備拠点(05/09)

英中銀、4.25%に利下げ=見通し困難を強調(05/09)

Bスチール、182人を新規雇用=生産拡大で(05/09)

政府系基金、S・パワーの送電網刷新を支援(05/09)

ボノビア、新CEOにボーダフォンCFO(05/09)

ハーバー・エナジー、250人の人員削減(05/09)

ヒースロー停電、いまだ原因不明=中間報告(05/09)

英米、貿易交渉で合意間近か 低関税枠で最終調整=政府関係者(05/08)

ドローンのテックエバー、ユニコーン企業に(05/08)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン