オンライン食品販売のオカド(Ocado)は29日、米オンライン販売大手アマゾンの音声認識システムを自社サービスに適用するためのアプリを開発したと発表した。これにより、アマゾンの音声アシスタントソフト「アレクサ(Alexa)」を通して、口頭で注文することが可能となる。
アレクサは、アマゾンが開発した人工知能(AI)を搭載したスピーカー「エコー(Echo)」に搭載されたソフト。「アレクサ」と呼び掛けることで起動し、音楽の再生や、インターネットに接続された機器の操作などを行う。オカドのアプリを使えば、アレクサに、オカドへの注文や配達状況の追跡、お勧め商品の確認などを指示することができる。サービスは即利用することが可能。
オカドは6月、ロンドン南東部ウーリッジ(Woolwich)で自動運転トラックの試験運行を実施。英国初となる食品の無人配達の早期実現を目指すなどサービス改善に取り組んでいるほか、欧州市場への進出も視野に入れている。一方のアマゾンは先に米高級食品スーパーのホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)を買収したほか、昨年6月にロンドンで生鮮食品の宅配サービス「アマゾン・フレッシュ」を開始しており、英国の食品販売市場にも興味を持っているとされる。
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