チェコのシュテフ上院議長は23日、来年1月12~13日に大統領選挙を実施すると発表した。国家元首を直接投票で選ぶのは同国の近代史上2回目。AFP通信が伝えた。
大統領選には現職のゼマン氏(72)を含め、既に20人ほどが出馬の意向を表明。絶対多数を獲得する候補が現れない場合、1月26~27日に決選投票が行われる予定だ。
チェコ大統領の任期は5年。ゼマン氏は3月に2期目を目指す考えを明らかにしている。元共産主義者のゼマン氏はイスラム教徒に不寛容な一方、ロシアや中国に対し友好的な姿勢で知られ、トランプ米大統領への支持も公言。農村部で人気があるが、プラハなど都市部の親欧州連合(EU)派の知識人の間では評判が悪い。
ゼマン氏以外で最も有力視されるのは、チェコ科学アカデミーのドラホシュ前総裁(68)。ゼマン氏に勝てる可能性がある唯一の候補と見なされ、6月の世論調査では、決選投票が行われる場合、53.5%の票を獲得するとの予測が示されている。
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