チェコの医薬品規制当局であるSUKLは、医療用大麻の供給業者をエルコプラスト・スルショウィツェ(Elkoplast Slusovice)に決めた。同社は10カ月ほどで流通を開始する。SUKLのトップの話として現地紙ムラダー・フロンタ・ドネスが22日伝えた。
SUKLが実施した入札に応じたのはエルコプラストだけだったが、同社は全ての条件を満たしていた。契約では40キログラムの医療用大麻を1グラム当たり139コルナ(6.3ドル、付加価値税抜き)で納める。ただし、同社は医療用大麻を栽培するライセンスを取得する必要がある。
エルコプラストは昨年、SUKLと同様な契約を結んだもののライセンスを取得できなかったためSUKLは契約を破棄。このため2月~5月末まで供給が止まり、オランダから輸入したものの国内産よりかなり高い価格となっていた。SULKは昨年10月と今年1月にも入札を実施したが、落札者はいなかった。
医療用大麻は、がんや多発性硬化症、HIV(エイズウイルス)の患者に処方される。患者が購入できる量は月に最大180グラムで、国内でこれを処方できる医師は20人程度と限られている。
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