イタリア南部ナポリ沖のリゾート地イスキア島で21日午後9時ごろ(現地時間)、マグニチュード(M)4の地震が発生し、建物が崩れた影響などで少なくとも2人が死亡、39人が負傷した。同島は観光地として人気が高く、多くの人々が休暇を過ごしていた。ANSA通信などが伝えた。
震源地は同島北部カザミッチョラ(Casamicciola)付近で、震源の深さは約5キロ。教会など6戸の建物が崩れた。犠牲者のうち、高齢女性は崩れ落ちた教会の破片にぶつかったとみられ、別の1人は崩壊した建物のがれきの下から見つかった。救出作業では、住宅の下敷きになった生後7カ月の男児らが救い出された。
被害の大半は島の高地に集中しており、沿岸部のホテルや住宅に目立った被害はなかった。地震後にはフェリー3隻が緊急派遣され、島を離れることを希望する観光客や住民らが利用した。
イタリア中部ラツィオ州では1年前の同時期に大地震が発生し、アマトリーチェ(Amatrice)を中心に300人近くが犠牲となった。
イスキア島はナポリから船で約1時間。ドイツ人観光客に人気で、メルケル独首相は頻繁に滞在している。[環境ニュース]
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