独化学大手BASFは18日、3D印刷用フィラメントを手掛けるオランダのイノフィル(Innofil)3Dを買収したと発表した。注力する3D印刷事業を強化する狙い。
同社は、傘下のBASFニュー・ビジネスを通じてイノフィル3Dの100%株を取得した。イノフィル3Dは、カスタム対応の高価格帯フィラメントの大手で、2014年に民間研究機関である応用ポリマー・イノベーション(現センビス・ポリマー・イノベーション)からスピンオフ(分離・独立)された。既に国際的な供給網を確立しており、BASFの傘下でも従来通り事業活動を続ける。
BASFは3D印刷事業に力を入れており、3D印刷用の素材で既に幅広い品揃えを持つ。昨年11月には米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)と共同で同社の3Dプリンター向け素材を共同開発すると発表。先には、BASFニュー・ビジネスの全額出資により9月に3D印刷子会社BASF3Dプリンティング・ソリューションズを設立する計画も明らかにしている。[M&A]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。